ユッピーとさきんこ

もうすぐ あたらしいとしの はるに なります。
もうすぐ 新しい年の 春に なります。

はるにそなえ チューリップの つぼみが かおを だしはじめてきました。
春に備え チューリップの 蕾が 顔を 出し始めてきました。

しかし こまったことが おきようと していました。
しかし 困ったことが 起きようと していました。

ふたりが ふかいねむりに ついているあいだに だれかが きたようです。
二人が 深い眠りに ついている間に 誰かが 来たようです。

「ぬきあし さしあし しのびあし よーし いまだっ!」
「抜き足 差し足 忍び足 よーし いまだっ!」

ザラザラザラ
ザラザラザラ

「これでいい みんな どうなるかも しらずに!」
「これでいい 皆 どうなるかも 知らずに!」

そらには あざやかな オレンジいろをした たいようが かおを だしてきました。
空には 鮮やかな オレンジ色をした 太陽が 顔を 出してきました。

「おはよう。」
「おはよう。」

「おはよう。」
「おはよう。」

たいようのひかりで めがさめ ふたりは きもちよさそうに のびをしています。
太陽の光で 目が覚め 二人は 気持ち良さそうに 伸びをしています。

そのしゅんかんです。
その瞬間です。

ユッピーは めを うたがいました。
ユッピーは 目を 疑いました。

「これは なあに!」
「これは なあに!」

「チューリップのつぼみが ぜんぶ かれているなんて!」
「チューリップの蕾が 全部 枯れているなんて!」

「どうして こんなことに なったの?」
「どうして こんなことに なったの?」

さきんこも じぶんの からだをみて おどろいて いいました。
さきんこも 自分の 体を見て 驚いて 言いました。

「どうして!」
「どうして!」

「いったい だれがこんなことを やったんだ ゆるせない。」
「一体 誰がこんなことを やったんだ 許せない。」

「こんなことを するのは キーラしか いないわ きっと。」
「こんなことを するのは キーラしか いないわ きっと。」

ユッピーは だれがやったのか すぐに わかったようです。
ユッピーは 誰がやったのか すぐに 分かったようです。

でも さきんこは なにももわからず キョトンとしたかおで ユッピーに ききました。
でも さきんこは 何も分からず キョトンとした顔で ユッピーに 聞きました。

「キーラって いったい だれなんだい?」
「キーラって 一体 誰なんだい?」

「キーラは いじわるな すなのせいなの。」
「キーラは 意地悪な 砂の精なの。」

「このすなを みて。」
「この砂を 見て。」

「このすなを まくことが できるのは すなのせいにしか できないの。」
「この砂を まくことが 出来るのは 砂の精にしか 出来ないの。」

「それに このすなは イライラするくすりなの。」
「それに この砂は イライラする薬なの。」

「だから むらのみんなが ここへきたら けんかになってしまう。」
「だから 村の皆が ここへ来たら 喧嘩になってしまう。」

「はやく むらのみんなが はいらないように かんばんを たてなきゃ。」
「早く 村の皆が 入らないように 看板を 立てなきゃ。」

すぐに かんばんをたて すなを とるほうほうを かんがえました。
すぐに 看板を立て 砂を 取る方法を 考えました。

そして やっと いいほうほうが みつかったようです。
そして やっと いい方法が 見つかったようです。

「そうだわ! たいようの サンサンに たのめばいいのよ。」
「そうだわ! 太陽の サンサンに 頼めばいいのよ。」

「サンサンに たのめば ひかりで すなを ぜんぶ すいとってくれるはずだわ。」
「サンサンに 頼めば 光りで 砂を 全部 吸い取ってくれるはずだわ。」


3−NEXT

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