2011年 パープルクイーン(ぱーぷるくいーん)


紫の薔薇

果実が紫色で鮮やかなピンク色のエキスとなる
和歌山県田辺市三栖の産物
昭和57年(1982年)からの歴史
和歌山県田辺市(廣畑治氏)の梅園で、濃紫色の実を付けた小枝、白王の枝変りを発見
種の保存の為、接ぎ木による育成、増殖を開始
特性の調査や確認を行い、農水省に新品種として申請、平成8年(1996年)に登録
現在は、パープルクィーン研究会によって栽培拡大の取り組みが日々行われている

名前の由来: 梅の品種名はこれまで漢字が多かったが、この美しい紫色。
若い消費者の需要を掘り起こしたいとの願いを込めて、紫の女王 パープル(紫)クィーン(女王) と命名された


2007年某日
3・4年前にスーパーで見たちらし。こんな梅があったの!知らなかった!
初めて見たパープルクイーンに驚愕とトキメキ。
こんな見事なまでの紫色の梅が頭から離れる訳もなく、でも値段が高くて手も出せず。
ずっと葛藤の年を繰り返しておりました。


2011年05月25日(水)
そして、とうとう今年、紫色の梅、パープルクイーンに手を出してしまいました。
丁度見たサイトで今日までの注文。
希少品種だから当然の如く高いのはそのまんま。さー困った(>_<)。
ど・どうしよう。買う?買わない?買いたい。でも高い。でも欲しい。
う〜ん、えーぇーい、買っちゃえ。勢いでした(笑)。

2011年05月31日(火)
味醂が届く頃に合わせて支払い。
収穫に合わせての出荷だから、いつ届くか分かんないんだよね。
来月日曜日頃には届くかな。と思いながら。

2011年06月02日(木)
パープルクイーン届いたよー。店長からの連絡。
えっ、もう届いたの。早かったね。
家に帰り、落ち着いてから開梱。うひゃー、スゴイなー。




林檎のような照り艶。改めてパープルクイーンの凄さを実感。
すぐに着手できないので、とりあえず冷蔵庫で保存。
たった2日が梅にとっては微妙な差。冷蔵保存とは言えちょっぴり心配。
何にもなりませんように。そう祈りながら段ボールのまんま冷蔵庫へ。

2011年06月04日(土)
2日後、大丈夫でしたね。そうしたら水洗い、ヘタ取り作業といきますか。


このパープルクイーンは、ピンク色のエキスが出てなんぼのもの。
当然、梅リキュール用に買いました。
それでも、このパープルクイーンで梅干も漬けたい。
ど・どうしよう・・・。量を減らすしかないんだけど色が薄くなる。
だけど、あれだけの色が出るんだったら、多少薄くてもいいか。
ものすっごい悩みました。梅干を漬けるか。
そして、悩みに悩んで、量を減らして少し梅干に。
紫蘇を使わない白梅干にしてみようかな。
そんなことを考えながらの、ざっくりとした水洗い、そしてヘタ取り作業でした。

そしてもう一つ、ヘタ取りしながら感じたこと。

このパープルクイーン、指先にまとわりつきます。
ペタペタしてるっていうのかな。
皮が実と融合してるっていうのかな。
それだけエキスも出やすいってこと?
だからピンク色のエキスもたっぷり出るのかな。

様子を見ながら追熟します。

↓ ここから 2011/06/09thu Up

2011年06月06日(月)
追熟2日目。
すっかり追熟されたパープルクイーン。傍にいくと随分と香りも立ち込めてきました。
まだ少し追熟し切れてないかなと思うものも有りますが、夕方になるとまずそう。
なんで、漬け込み作業に入ります。


◆材料◆ パープルクイーン小梅(650g)、塩田づくり天然塩天恵の華(140g)、35度焼酎(100cc)
◆用具◆ プラスチックの空容器2個分

傷んだパープルクイーンをより分け。
計測したら650g。塩はいつもだったら10%だけど、今回は15%にしよっかな。

私が知ってるサイトさん、重石を使った製法を見た記憶がありません。
きぃちゃんは、昔ながらの製法に慣れているので、どうしても重石をしないと落ち着かない。
だけど、重石を使わない製法も試してみたい。だけど、毎年そんな葛藤が繰り返されています。
漬け込みは?こんな少ないんだもん重石だってないよ。したら丁度良いいかもね、試せるじゃん。
とりあえず、プラスチックの空容器にビニール。
その中に、パープルクイーンと塩を順番に入れていきます。焼酎を振り入れます。
結局、もう少し塩をプラス。だってこんな少ないんだもん。感覚が掴めないよ。
20キロ30キロが普通だもんね、そりゃそうだ(笑)。

気が付けば、塩分22%になってるし(笑)。まーこんな時もあるよ。そんなことしょっちゅうじゃん。そうでした(笑)。
輪ゴムで縛って、蓋をして様子を見ます。

2011年06月6日(月)
漬け込み初日。
重石をしない製法なんでちょっぴり心配。
量も少ないので事務所へ。・・・事務所まで持って行くって。どんだけだよっ(笑)。
机の上にドンと置きたかったけど、流石にやっぱり恥ずかしくて止めました(笑)。
夕方には、すっかり梅酢が上がっていてホーッって感じ。ちゃーんと追熟できていた証拠だね。
しかもピンク梅酢だし。見るたんびニタニタしちゃう。怪しい人になるのは季節の時候です(笑)。
少しシェイク。塩や梅酢がまんべんなく行き渡るように。

2011年06月8日(火)
漬け込み2日目。

写真では分かり辛いですが、すっかり梅酢が上がっています。ピンク梅酢です。
梅だけでこんなピンクになるなんて、よほどの紅梅でなければ、このピンクは出ません。
紅梅、梅の木です。そりゃそうだ。何言ってるんだかねぇ〜(笑)。
カリカリ梅同様、容器を毎日振って塩や梅酢がまんべんなく行き渡るようにします。


↓ ここから 06/15wed Up

2011年06月09日(木)
漬け込み3日目。
梅酢の色にさほど変化は見られません。
発酵したのかな?少しビニールが膨らんでる気がする。
気になるので中の空気を抜いて輪ゴムを縛り直します。

2011年06月10日(金)
漬け込み4日目。
梅酢の色が少し濃くなったような気がします。
しかもホントに紫梅酢に見えるし。すげーな。

2つに分けていた袋をひとまとめにします。


すごーい、この赤さ。赤紫蘇なんか何も入れてないのに。すげーしか出てこないな(笑)。
一口味見。おぉー酸っぱいけどすっきりしてる。むぅーでも皮が固いぞ。

そう易々と食べられてたまるもんですかっ。私が納得するまで上手に漬けることね。
そんな簡単なもんじゃなくってよ。しかも愛情を注いでくださらないと。
ほほほ、貴方に、この私を漬けられるのかしら。この女王の私を。
漬けられるもんなら漬けてごらんなさいなっ。とくとお手並み拝見させて頂くわよ。

おぉー、紫の女王が主張してるぞ。しかも聞いたことのある言い回し。誰だよ(笑)。
ふふん、そんなの容易いもんねー。見てなさい、簡単に女王の鼻をへし折っちゃうんだから。
ボカッイテッ・・・あらぁーん、女王様こちらにいたんですのね。おほほ(笑)。

丁度良い醤油皿を被せて丁度良いつゆ入れを被せて蓋をします。
この状態で冷蔵保存。干しの日まで寝かせておきます。
そうお眠りなされ女王様。あなたはわらわのものじゃ。
・・・あれっ、何か変になってる(苦笑)。これ一生続くね(苦笑)。


↓ ここから 06/23thu Up → 06/22(水)、06/23(木)分

2011年06月22日(水)
漬け込み16日目/土用干し初日
真夏日ピーカン。梅干絶好日和(笑)。

見た目だけですが皮が随分と柔くなった気がしますね。
上写真左、朝の見た目はテローンとなっていた梅。
上写真右、夜にはクシュクシュッと梅らしくなりました。
梅酢がヒタヒタで表面がツルンとしているって表現したつもりのテローン。
この表現は適切かなぁ(笑)。朝までこのまま干しておきます。



2011年06月23日(木)
土用干し2日目
土用干ししたパープルクイーンを容器に戻します。
梅酢が減るのが勿体ないんだけど美味しい梅にするためガマンガマン(笑)。
梅酢の透明度が増した気がするのは気のせい?
梅酢も梅もどちらも綺麗に発色したまんま。良いですね。順調ですね。
容器に戻したパープルクイーンはまた冷蔵庫保存。次の干しまで待ちます。



↓ ここから 08/14sun Up → 06/24(金)以降分

2011年06月24日(金)
土用干し3日目
土用干ししたパープルクイーンをまたまた土用干しします。

朝と夜。瑞々しいパープルクイーンから艶のあるパープルクイーンになりました。

そしてまた容器に入れて冷蔵庫で長らく眠ってもらいます。
眠るのは良いんだけど、ご主人の気分で起こされるの覚悟しとかないとね(苦笑)。

2011年08月13日(土)
長らく冷蔵庫に眠っていたパープルクイーン。起きなされ。起きてもらいました(笑)。

天日に干します。入れ物からざっくりと出して。梅酢は少し色落ちしたかなという感じ。

綺麗に並べていきます。色が抜けたのか、青白い梅もある中、赤さの残っている梅もあります。

一番左の隅っこに小さくなってるのがパープルクイーン。3時過ぎ。冷たい風が吹いてきたのでしまいます。雷注意報も出てるし。

一面に塩が吹いてます。22%の塩分だからね。しかも顔色が悪いんだけど。顔面蒼白みたいな。

真澄さま、蒼白いお顔ですが大丈夫でらっしゃいますか。
うむ。大丈夫だ。すぐに良くなる。そんなイメージですわさ。

2011年08月14日(日)
天日干し翌日

あら、真澄さま、お加減が良くなったようですわね。
うむ。だからすぐ良くなると言っただろ。
(ふっ、マヤの隠し撮り写真があればこんなもんすぐに良くなるに決まっているじゃないか)
隠し撮りはダメでしょ。だけどダメダメ速水さんだから許してあげるよ。違ーーーっつ(笑)。

味見。以前に比べれば、少し柔らかくなってるのかな。
でもやっぱり皮はやや固い。柔らかくなりにくい品種なのかな。
そんなこんなですが、塩の吹いたパープルクイーン。
翌日にはしっとりしたので、これで完成とします(^-^)。


やきとり家族へ きぃばぁの里梅へ




inserted by FC2 system