梅干や梅酒を漬ける様になって、かれこれ5年以上が経過しました。
花や品種に興味を覚え、20種類近い梅の花を撮りましたが、段々細かい内容について知りたくなってきました。
そこで、図書館でパソコンを使って検索し、1冊の本、保育社発行のカラーブックス「梅百科」と出会いました。
まだまだ梅の知識に乏しかったんだと感じた瞬間でした。
でも、この本を通じて、また少し梅の知識を得る事が出来ました。折角なので、自分なりにまとめて見る事にしました。
夏休みの自由研究の様で学生に戻った気分でした。少しでも皆さんのお役に立てるのでしょうかねぇ〜。
梅の品種 | 学問的 | まだ確立されていない |
園芸的 | 果樹用栽培品種=実梅/約100種 観賞用栽培品種=花梅/約300種以上 |
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実梅の栽培地 | 東北地方 関東地方 |
東北南部・北関東は、白加賀が圧倒的に多い 低温地帯である為、低温に適応する杏系品種が多い 小梅の栽培は、15%位 |
中部地方 | 山梨県・長野県は、梅の栽培面積の半分が小梅を占めている | |
近畿地方 | 和歌山県は日本の梅の生産量の40%を占めている | |
四国地方 | 徳島県を中心に、鶯宿・林州・甲州最小など、梅酒に使用する青梅が栽培されている | |
九州地方 | 梅の栽培を奨励し、大分県で増産されており、福岡県も古い歴史がある | |
花梅の系統 | 野梅(やばい)系 | ごく普通に見られる品種で、花は小さく、早咲きで、香りは高い 南高(左)・白加賀(真ん中)・甲州最小(右)は、この野梅系に分類される |
緋梅(ひばい)系 | 野梅系が変化したもので、花は小さく、花は紅色が多い 白色でも枝の断面を切った時、赤色なら緋梅系に分類される 紅千鳥(左)・大盃(真ん中)・森の関(右)は、この緋梅系に分類される |
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豊後(ぶんご)系 | 梅と杏の交配種で、花は大きく、遅咲きで、香りは少ない 豊後(左)・黒田(真ん中)・藤牡丹枝垂(右)は、この豊後系に分類される |
花の大きさ | 大大輪/直径 5cm以上 |
大輪/直径 3cm〜4cm |
中輪/直径 2.5cm〜3cm |
中小輪/直径 1.5cm〜2cm |
小輪/直径 1.5cm以下 |
極小輪 大輪の1つの花弁位のもの |
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中輪・小輪が殆どだが、木の育ち方や老若により、同じ品種でも異なる事がある | ||||
◎梅の花型◎ | 普通5弁型 |
離弁丸型 |
合弁丸型 |
普通離弁型 |
緋梅型 (桔梗咲き) |
細弁5弁型 |
普通6弁型 |
細弁采咲き型 (細6弁梅) |
実梅写真 | 実梅の主な品種と特徴 | 花 | 開花時期 | 平均果重 |
白加賀(しろかが) 日本で最も多く植えられている 樹勢は強健、枝梢は太く密生 |
白色 一重 大輪 |
3月上旬〜 3月下旬 |
25g前後 | |
南高(なんこう) 和歌山県南部梅郷原産 耐寒性が強く、豊産性を満たしている |
白色 一重 大輪 |
2月上旬〜 2月中旬 |
25g前後 | |
花香実(はなかみ) 自家結実性が比較的強い |
桃紅色 八重 中輪 |
3月上旬〜 3月中旬 |
25g位 | |
豊後(ぶんご) 枝が太く、葉は大きく、古くから各地で栽培されている 鶴頂・肥後・越中・大平・増井・実成豊後などの地方名がある |
淡紅色 一重・八重 大輪 |
3月中旬〜 3月下旬 |
30g位 | |
林州(りんしゅう) 奈良県吉野郡一帯で多く栽培されている 樹性は中で、樹姿はやや立つ性質がある |
淡紅色 八重 中輪 |
2月下旬〜 3月中旬 |
20g位 |