2010/08/08sun

梅の事を知ってもっと「梅通」になろう!  梅の雑学−梅と赤紫蘇

梅干や梅酒を漬ける様になって、とうとう13年近くが経過しました。
日本に存在する梅の品種は全部で幾つあるの?都道府県別の梅の生産量はどの位なの?
10年以上経っても、まだまだ知らないことが、山のようにありますね。
今回は、梅と赤紫蘇について調べつつ、農家の風景をご覧いただければと思いながら書いてみました(^-^)。
夏休みの自由研究の第三弾、梅の雑学、梅と赤紫蘇の出会いに何かヒントを得ることができるでしょうかね〜。


↓ページ内リンク

紫蘇の主な種類  ちんりゅうの梅  近所の農家にて  農機具/押切り  40代近く続く農家  養蚕業  藁を使った束ね方

梅干と言えば赤紫蘇。白梅干もありますが、今や梅干と言えば紫蘇梅干が主流になってますね。
この紫蘇って一体どの位の種類があるんでしょう? インターネット百科事典から抜粋してみました。
多数の品種や栽培品種があるみたいですけど、沢山あって具体的な数は分からないみたいです。

紫蘇の主な種類

縮緬紫蘇 チリメンジソ 基本品種、狭義のシソ、葉は両面とも赤色でやや縮れる。
斑紫蘇 マダラジソ 葉の表面は緑色、裏面は赤色で縮れない。
赤紫蘇 アカジソ 単にシソとも呼ばれることがある、葉の両面とも赤色で縮れない。
片面紫蘇 カタメンジソ 葉の表面は緑色、裏面は赤色。
青紫蘇 アオジソ 葉の両面とも緑色で縮れない。
縮緬青紫蘇 チリメンアオジソ 栽培品種、葉の両面とも緑色で縮れる。

葉の表面は緑で裏面は赤だから、これは斑紫蘇(マダラシソ)かな 葉の両面が共に赤だから、こちらは赤紫蘇(アカシソ)かな
今年2010年に使用した赤紫蘇、見た(記憶の)限りでは、斑紫蘇(マダラシソ)と赤紫蘇(アカシソ)じゃないかと。
全て同じ分量で、赤紫蘇を白梅酢で塩揉みして水で割ってみると赤発色の違いが比較できたかもしれませんね。
紫蘇に対する、また新たな発見があることで、梅を漬ける時も違った楽しみが、また新たに生まれそうです(^-^)。

ちんりゅうの梅
 参考:保育社発行のカラーブックス「梅百科」より

では、この紫蘇って一体いつ位から梅干に使われていたんでしょうね?
梅干に紫蘇を使っていたのは日本だけだそうです。
梅も紫蘇も解毒作用や殺菌作用などなど、両方の良い面を最大限に活かす工夫、
そして、あらゆる効能があることを考えても、日本人の知恵を伺い知ることができますね。
実際の所、梅干に紫蘇の葉が使われた時期は明らかになっていないそうですが、
徳川家康の所望で白梅干に紫蘇の葉を巻いた「ちんりゅうの梅」が作られたそうなので
だいたい今から400年近く前に紫蘇梅干が登場したとも考えられているそうです。


2010年07月10日(土)

近所の農家にて
農家のご主人が赤紫蘇を収穫している所 太陽の光をたっぷり浴びて背丈が伸びた赤紫蘇 畑に隣同士で植わっている赤紫蘇とトウモロコシ
脇から小さい目が二つ出ているキャベツ 収穫したばかりの小さい南瓜、坊ちゃん南瓜 農家のご夫婦が中睦まじく赤紫蘇を収穫している所

露店販売している近所の農家。声を掛けて紫蘇を大量に購入。だって今年の梅は60キロですから(笑)。
1週間前にも購入したのですが、梅の量が多かっただけに、紫蘇入れも何週かに分けざるを得ず、紫蘇も何週かに分けて購入。
農家からの直購入なので、値段も遙かに安いです。しかも収穫したて。おやつにどうぞとトウモロコシを頂いちゃいました(^-^)。
屋根下に干している収穫したばかりの南瓜は、とても小さくて坊ちゃん南瓜と言うそうです。安かったのでこの坊ちゃん南瓜も2つほど購入。


農機具/押切り
農機具/押切りを使って赤紫蘇の根っこを切っている所1 農機具/押切りを使って赤紫蘇の根っこを切っている所2
農機具/押切りを使って赤紫蘇の根っこを切っている所3 農機具/押切りを使って赤紫蘇の根っこを切っている所4

こちらは、押切りと呼ばれる農機具。まぐさ・藁(わら)・草・飼い葉などを切る道具。
明治後期から昭和初期まで使われていた様ですが、此処では今も現役です。
実は前の週に伺った時「何でも勉強だ、ほらやってみろ。」と言って、紫蘇の収穫と押切りを使って紫蘇の根っこを少し切らせてくれました。
上から持ち手を下ろすと、下の刃も一緒に前にせり出すんですよ。何か感動しちゃいました(^-^)。昔の人の知恵ってほんとスゴイですね。


40代近く続く農家
農家で作ったお米を袋に入れて計っている所 農家で作ったお米を袋に入れている所 農家で作ったお米を袋に入れて熱で袋止めしている所
こちらではお米も作っていると聞いて5キロほど購入。モチモチした食感で美味しかったです。紫蘇もお米も地産地消ですね(^-^)。
農作業部屋の天井は工夫された梁になっている 農作業部屋の土壁 床下に焚いた薪を並べるために利用されていた昔のアイロン?

そして、こちらは何と、徳川末期?明治初期の頃から続く農家だそうで、御主人で40代目近くだとか仰ってましたよ。
天井の梁もさることながら、釘が全く使われておらず、鎹(かすがい)になっているんでしょうかね。
使える物資(色々な形の木材)を上手く利用しながら、宮大工さんが拘って建てたんでしょうね。
今のような使い捨ての時代とは全く違い、日本人の物を大切にする心、忘れずに受け継いでいきたいものですね。


養蚕業
農作業部屋から見える目の前の畑は昔蚕畑だった 藁を敷きつめた犬小屋 大量に購入した赤紫蘇を自転車に積んで持ち帰った所

そしてもう一つ、こちらの農家は、その昔、養蚕業も盛んで、農作業部屋から見える目の前の畑は、全て蚕畑だったそうです。
農作業部屋の扉を開け放して、風の通りをよくして、冬は土壁に掛けてあるアイロンで焚いた薪を床下に敷いて部屋を暖めていたそうです。
部屋をよく見てみると、蚕畑だったことが分かる名残(古くなった蚕や蚕を載せる籠)が点在していて、確かに蚕が居たんだと実感できます。
このほか、赤紫蘇を束ねる、犬小屋の敷物に、野菜の苗を寒さから守る、お正月のお飾り、藁の利用方法は無限にありますよね。藁凄し(^-^)。


藁を使った束ね方

前の週に伺った時もう一つ「何でも勉強だ、ほらやってみろ。」と言って教えて頂いたこと。それが藁を使った束ね方です。
その時の写真はありませんが、家に帰って代用品で復習してみたので、そちらの写真を交えながら藁を使った束ね方を書いてみますね。
藁を使った束ね方/1.束ねるものと並行して藁を手で掴む 藁を使った束ね方/2.下から親指に藁を引っ掛ける 藁を使った束ね方/3.藁を何周かさせる
藁を使った束ね方/4.引っ掛けた藁に人指し指を通す 藁を使った束ね方/5.周した方の藁を輪っかに通す 藁を使った束ね方/6.通した藁を引っ張る

  1. 束ねるものと並行して藁を手で掴む


  2. 下から親指に藁を引っ掛ける


  3. 藁を何周かさせる


  4. 引っ掛けた藁に人指し指を通す


  5. 周した方の藁を輪っかに通す


  6. 通した藁を引っ張る




あちこちの農家が減っていく中で、こうして代々受け継がれている農家が居るのは消費者にとっても心強いものですね。
野菜しかり果物も、お米だって、梅も紫蘇も全ては自然の恵みなんですよね。
燦燦と輝く太陽の光を受け、花を咲かせ実になっていく過程を見ていると、つねづね自然の恵みに感謝です(^-^)。
これからも自然に感謝しながら四季折々の食物と向き合っていきたいものです。
今回も長々と読んで下さって、どうもありがとうございました。\(^-^)/


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