村山貯水池

高欄  多摩湖を守る貯水池林  堤体から望む眺望  オオタカについて  日本で一番美しい取水塔  その他
高欄
ここに展示してある高欄は、昭和2年完成時に設置されていたものです。
村山下貯水池には、太平洋戦争時に爆弾から堤体を保護する為に設置した耐弾層(玉石を積み、コンクリートで固めたもの)がありましたが
堤体の強化工事に伴い、耐弾層を撤去したところ、コンクリートの中からこの高欄が建設当時の姿のまま出現しました。
耐弾層に覆われていたために、色や形などは建設当時の状態でした。
東京都水道局では、当時の土木技術を後世に伝える貴重な近代土木遺産として、ここに一部を保存・展示しています。
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昔の建築技術の素晴らしさを感じました。この直線美。見事です。堤体が多摩湖の青さをより引き立てていますね。
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多摩湖を守る貯水池林
村山貯水池は森林(貯水池林)に囲まれています。
コナラ林が主体で、その他にスギ・ヒノキ林や、谷筋の奥にはモミ林、湿地にはハンノキ林も見られます。
貯水池林は、水道水のもとになるきれいな水を育むとともに土砂が流れ込まないようにし、濁流の流入を防止する働きをしています。
さらに、大気中のCO2を吸収し地球の温暖化を防ぐ働きがあり、森林の恵みを受けて生きている野生動物のすみかでもあります。
東京都水道局では、水道水の源となる湖を守る緩衝地帯として、森林を大切に守り育てています。
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この日は天気も良く青空が湖面に映え、何処もかしこも水面がキラキラと光っていました。言葉にならない美しさです。
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堤体から望む眺望
村山貯水池の上流方向(西側)に向かって、湖面から取水堰、貯水池、村山上貯水池堤体、遠景には奥多摩の山なみが一望出来ます。
さらに、よく晴れた日には富士山も眺めることが出来ます。
下流方向(東側)に向かっては、堤下に都立狭山公園が見渡せ、春には一面に咲く桜を眺めることが出来ます。
遠景には狭山丘陵東端部の八国山の頂や東村山の市街地、さらに、よく晴れた日には遠く新宿副都心のビルが一望出来ます。
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あっ富士山が見える。ホントだ。霞にかかっているので薄っすらですが、下から目を凝らしてみると見えますね。
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オオタカについて
村山貯水池周辺の貯水池林にはオオタカが生息しています。
オオタカは営巣地となる森林の伐採などにより生息数が減少し『環境省レッドリスト』において準絶滅危惧(現時点では
絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種)に指定されています。
オオタカは、主に他の鳥類を捕食して食物連鎖の上位に位置しており、オオタカの姿が見られるということは、
村山貯水池においては、自然の生態系が保たれていることを示しています。
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ジョギング中に見た大鷹とコゲラ。まさにこのことをさしていたんですね。そして取水塔付近では青鷺を見れ私達はこの上なくラッキーでした。
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日本で一番美しい取水塔
村山下貯水池第一取水塔は大正14年7月完成、奥にある第二取水塔は、取水量を増やすために昭和48年2月に完成しました。
玉川上水の始点でもある羽村取水堰から地下導水管により原水を導き、村山上・村山下貯水池にいったん貯蔵し、東村山、境、朝霞の各浄水場に送水しています。
村山下貯水池第一取水塔は、日本で一番美しい取水塔とも言われネオ・ルネッサンス様式で、煉瓦造りの円筒に丸いドーム状の屋根が特徴です。
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プレートを見る前に見ていたのですが素晴らしいの一言です。日本一と言われる由縁も納得できます。多摩湖に映える芸術作品ですね。
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その他
多摩湖の堤体から東を望むと東京都立狭山自然公園があります。眼下を望むと一際目を惹く建造物が。気になったので調べてみました。
「黒川哲郎+デザインリーグ」のスケルトンログ工法の1994年(平成6年)作品ということが分かりました。休憩所とお手洗いだそうです。
上野動物園前の交番をデザインされたのがこの方のようで、見ていると全般的に宇宙空間をイメージした近代美術って感じです。
素晴らしいのは素晴らしいと思いますが近代的過ぎて私にはどうも(>_<)です。ゴメンなさいね。日本建築が好きなもんで(^-^;)。
でも中は檜の丸太を組上げた屋根らしく古民家を思わせる様です。内外のギャップで感じる新旧の面白さを追求しているのでしょうかね。
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1.5キロ → 18.5キロ

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