2005年 南高梅(なんこううめ)
ずっと「なんこうばい」と思っていたのは私だけかな?
薄皮で種が小さく果肉が厚い
和歌山県日高郡南部川村の産物
明治35年(1902年)からの歴史
高田貞楠氏が近隣の勇惣左七氏から実生苗(山中梅)60本を購入して植栽。
その中に、大粒で鮮やかな紅色で数多くの実をつける個体を発見し「高田梅」の基礎とした。
名前の由来
数多くの普及育成を繰り返し昭和25年に「高田梅」が梅優良母樹に選定。
当時、南部高等学校「通称:南高(なんこう)」の教諭と園芸科の生徒達が調査に関わっていた。
昭和40年(1965年)その方達の努力と敬意を表す意味で「南高梅」と命名された。
2005年06月22日(水)
林檎酢を買いに八百屋さんに行ったのが、間違いのもとでした。
お店に入るなり、見事な南高梅が置いてあるではありませんか。
一瞬にして、漬けたくなりました。当然の如く一目惚れです(笑)。
しかし、ただでさえ梅の量が半端じゃないのに、これ以上漬けてどうすんの?葛藤して頭を抱え込む、きぃちゃん。
買う買わないは別として、聞くだけ聞いてみました。
「キロ、いくらですか?」「これでおしまいだから700円だけど、5キロまとめてなら600円の3000円でいいよ。」
「えっ、キロで、その値段?」「安過ぎ。でも樽がないな〜。」「あずまやで見て来ます。」
いや、買うか分からないけど、一応樽も確認するだけ。←もう殆ど買うつもりになってるじゃん(爆)。
あずまやに行くと、しっかり丁度良い樽が。
うーん、これはやっぱり漬けた方が良いってことかな〜。独り言をブツブツ言いながら手を出す、きぃちゃん。
結局・・・はい、買いました。樽を持って八百屋さんへ戻りましたとも。←やっぱりね(爆)。
人の良い八百屋さんの御主人は、樽の分も少しサービスしてくれました。ありがとうございます。
買った樽に買った南高梅を入れて、ニコニコと嬉しそうに、その樽を抱えながら家路に向かいました。
すごい見事に黄色く熟した紅色の南高梅です。
香りは、甘い香りと言うより、やや酸味のあるプラムの香りがします。
自宅に戻り、他の梅の作業を全て完了させて、最後にこの南高梅の作業に入りました。
完熟しているので、ヘタも簡単に取れます。あっという間にヘタ取りを完了しました。
次は、漬け込み作業です。
去年買い置きしていた塩を使い、樽に梅と塩を交互に入れていきます。
最後に、まんべんなく塩を振り、中蓋と重石を載せて、完了です。
重石は、小梅で使っていた為、梅酒を載せて重石に代用しました。
2005年06月23日(木)
大体、漬け込み1日で、すぐに梅酢が上がるので、当然、この南高梅も上がると思っていました。
しかし、漬け込み翌日、樽を覗くと梅酢が全く上がっている様子がありません。
少し様子を見ることにしました。
2005年06月24日(金)
漬け込み2日。
朝起きてすぐに樽を覗きました。塩もそのままで、梅酢が上がっている様子がまだありません。
塩の量も重石も間違いは無い筈なのに・・・。熟した梅で水分も減ってるの?
とりあえず、重すぎる位の重石を載せる事にしました。5Kの梅に対して約20Kの重石です。
梅がつぶれない様に注意しながら、重石を載せ直しました。
2005年06月25日(土)
漬け込み3日。
明け方近くに、樽を覗きました。ギャング達より梅の心配ばかりです(笑)。
ようやく、梅酢が上がり始めました。正直ほっとしました。
重石を取り、焼酎200ccを振りかけ、樽を回して塩と梅酢をまんべんなく全体に行き渡しました。
2005年06月26日(日)
朝起きて、またすぐに樽を覗きました。昨日よりも梅酢が多く上がっています。
黄色く熟した紅色の南高梅だったので、紅熟梅同様、ピンク梅酢が上がりました。
香りも、酸味のあるプラムの香りから、甘い香りに変わっています。
2005年07月02日(土)
漬け込み10日。
樽を久し振りに開けて見ると、あら、薄い琥珀色の梅酢に変わっていました。
樽を開けただけで、梅の香りが漂います。
1つずつ丁寧に、小さな樽に移し変えて、このまま梅漬けにしようと思います。
2005年08月06日(土)
漬け込んで1ヶ月半が経過しました。本当は梅漬けにするつもりでいたんですよね。
でも、梅のえぐみが若干残っていたので結局干す事にしました。
干した事(写真の一番手前の3列が南高梅)によって、梅のまろやかさが出た気がします。
ギャングに、ばれない様に隠していたのに何故かあっと言う間に食べられてしまいました。