2021/06/13sun
2021年 杉田梅(すぎたうめ)(小)
杉田梅は、古来から日本に現存する品種改良されていない梅だそうです。
薄皮でやや細長い三角おむすび風な形
妙法寺が杉田梅林の発祥の地
天正元年(1573年)頃からの歴史
時は遡ること安土桃山時代。
天正年間(1573年~1592年)天正元年~天正20年
小田原北条氏の家臣・間宮信繁(まみや・のぶしげ)が
杉田一帯の領主だった頃、村民の副業として梅実をとる為
梅樹を植えさせたことに始まったと言われている。
江戸時代になると、3万6千本近い梅が植樹・栽培
周辺の村々は梅の香りで満たされたそうだ。
名前の由来
外に出て初めて「杉田梅」の愛称で知られるようになった
実際の品種は「五良左衛門」が正しい
はじめに
杉田梅を初めて漬けたのは2018年の事。
でも納得行く仕上がりにはならず課題が残りました。
運は廻るものなのでしょうかね。\(^-^*)。
2020年に購入が、そう!念願が叶ったのです。
2021年も杉田梅は絶対と決めていました(笑)。
メモが直ぐに出て来なかったので昨年改めて調べました。
昨年書くつもりが更新皆無で結局今年になってしまった(>_<;)。
- 杉田梅林
神奈川県横浜市磯子区杉田近辺の名所
元々は妙法寺境内に存在
その妙法寺には今も原木が健在
- 杉田梅
品種は「五良左衛門」
杉田の梅で親しまれるようになったのは明治の中頃の再興があったから
- 明治の中頃
暴風、塩害、樹木の老衰、戦争により杉田梅林は衰えを見せ始める。
戦後になると世は宅地造成が優先された時代になっていく。
梅林復興を試みるも時代には抗えず「幻の梅」となっていく。
- 再興と復活
以降、小田原の曽我梅林(十郎梅で知られる地)で杉田梅が見つかる。
明治13年(1880年)頃、小田原の旧家が苗木を小田原の曽我に植樹。
曽我の梅林は、杉田梅で埋まり 再興・復活を果たす。
- 品種
かつて杉田梅林には、数種の品種が存在していたと言われている。
浪花(紅筆性だったかな)・薄紅梅・種割・青梅・豊後・五良左衛門
小田原に受け継がれたのは、うち「五良左衛門(ごろうざえもん)」。
それが今の杉田梅となる。
2021年06月11日(金)夕方
梅が届きました。左から南高・十郎・杉田(購入した順番)です。
熟度が早いので購入した順番とは逆(杉田→十郎→南高)に漬け込みます。
追熟初日。甘い香りに酔い痴れる時間も少ないですが手早く進めることに。
改めて杉田梅の歴史を振り返りました。すごい歴史ですね。
戦国武将、村民、多くの方々の努力が実を結んでいます。
昔の人の努力があってこその梅のいただきですね。
本当に感謝です。
2021年06月12日(土)早朝(03時前後)
追熟01日目。杉田梅は艶やかなハリがあります。
熟し方も早いので、杉田→十郎→南高の順に洗いとヘタ取りを開始します。
笊に開けます。
たっぷりと水を張ります。
やわく大胆に、3・4回水洗いします。
笊に開け乾かします。
2021年06月12日(土)朝(08時前後)
乾かした梅を漬けこみます。
数年前から考えていたこと。初めて試します。
同品種の梅酢を使って漬け込むことです。
秘伝のタレならぬ「秘伝の梅酢」を作るのです。
昨年、杉田梅を漬けた時にあがった白梅酢を用意します。
杉田梅(2165g)、伯方の塩(200g)、2020年の杉田白梅酢(680cc)、穀物酢(40cc)
昨年は少ない品種をジップロック漬しました。
手軽なので今年も。
青い梅から順番に入れていきます。「青い梅」→「黄い梅」が上に来るように。
交互に塩を少し振り入れます。
杉田白梅酢をそっと流し込みます。
残りの塩を振り入れ穀物酢を流し込みます。
空気を抜き密閉します。様子を見ます。
2021年06月13日(日)朝(05時前後)
漬込01日目。しっとりしてきました。杉田梅がすごいことに。左から杉田・十郎・南高
油断したら絶対破裂するよ。心配、どうしよう。。
ハイ、ジップロック漬、早くも撃沈(・_・)。バケツに移し替え。
今年はバケツ漬か。大きなUパック(スーパーの袋のこと)を被せて様子を見ます。